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デザイン依頼のコツ
2026年09月30日

会社のロゴを新しく作りたい、今のロゴをリニューアルしたいと思っても、「何を準備して相談すればよいのか分からない」「ロゴのイメージがまったく浮かばない」ということがあります。
ロゴ制作を依頼する前に、具体的なマークや色、書体まで決めておく必要はありません。むしろ、デザインの形を先に決めるより、会社や事業について整理した情報を共有する方が、ロゴの方向性を考える材料になります。
この記事では、ロゴ制作会社へ相談する前に整理しておくとよい内容と、逆に依頼者側で決めておかなくてもよいことを具体的に解説していきます。
「自社らしさをうまく言葉にできない」という段階でも大丈夫です。すべてを完成させるための準備ではなく、デザイナーと一緒にコンセプトをつくるための材料を集める、と考えてください。
関連サービス:ロゴデザイン制作
目次
ロゴ制作の相談前に、「丸いマークがよい」「青を使いたい」「頭文字を入れたい」といった具体的なデザイン案を用意しなければならないと思われることがあります。
もちろん、好きな雰囲気や避けたい表現があれば参考になります。ただし、ロゴの形や色は、本来、企業や事業の特徴・届けたい相手・今後の方向性などを整理したうえで検討するものです。
先に形を固定してしまうと、本来伝えるべき企業らしさよりも、その案を成立させることが目的になってしまう場合があります。
相談前に必要なのは完成したデザイン案ではなく、「自分たちは何をしている会社で、何を大切にし、これからどうなりたいか」を話せる材料です。
すべてを文章としてきれいにまとめる必要はありません。箇条書きや社内資料、既存の会社案内などを使って、分かる範囲から整理してみましょう。
何を提供している会社・事業なのか、まずは一言で書き出してみると整理しやすくなります。商品・サービス名だけでなく、「誰の、どんな課題を、どう解決しているのか」まで説明できると、ロゴが担う役割を考えやすくなります。
なぜこの会社や事業を始めたのか、どんな問題意識や経験がきっかけだったのかも、ロゴの背景を考える手がかりになります。創業背景をそのままロゴへ描く必要はありませんが、企業らしさの根拠になることがあります。
技術、専門性、サービス体制、歴史、地域性、スピード、品質など、自社の強みだと考えていることを書き出します。自社だけでは分かりにくい場合は、お客様からよく評価される点や、選ばれる理由を思い返すと見つけやすくなります。
仕事で譲れないこと、判断するときに大切にしていること、社員や顧客に対して守りたい姿勢なども、箇条書きで十分です。正式な理念文がなくても構いません。
同じ商品・サービスを提供する企業と比べたとき、どこに違いがあるのかを考えると、自社らしさが見えやすくなります。価格だけでなく、専門分野、提供方法、顧客との関わり方、考え方なども比較材料になります。
誰に選んでもらいたい会社・事業なのかも、できる範囲で具体的にしておくと、デザインの方向を考えやすくなります。法人か個人か、業種・年代だけでなく、どんな課題や価値観を持つ相手なのかまで分かると、求める印象を考えやすくなります。
現在の会社だけでなく、3年後・5年後にどんな事業へ成長したいのかも共有しておくと、長く使えるロゴを考える助けになります。新規事業、対象顧客の変化、地域展開、採用強化など、今後の方向性によって長く使えるロゴの考え方は変わります。
「信頼感」「親しみ」「専門性」「上質」「先進的」など、ロゴを見た相手にどんな印象を持ってほしいかも言葉にしてみるとよいでしょう。一語で終わらせず、「専門性はあるが堅すぎない」のように具体化すると共有しやすくなります。
ロゴのリニューアルでは、すべてを変える必要はありません。認知されている色、形、シンボル、創業者の意図など、今後も残したい要素と、変えたい部分を分けて考えてみましょう。
「当社の強みは何ですか」と聞かれると、急に答えにくくなることがあります。その場合は、無理にキャッチコピーを作ろうとせず、日々の仕事の事実から整理すると考えやすくなります。
こうした具体的な事実は、デザイナーが企業らしさを理解し、コンセプトを組み立てる手がかりになります。
企業の強みや価値をブランドの軸として言語化する考え方は、「中小企業のブランド設計とは?ロゴ作りで終わらせない強み・価値の言語化」で詳しく解説しています。
ターゲットを伝えるとき、年齢・性別・地域・業種などの属性だけで終わると、どんな印象が適しているのか判断しにくいことがあります。
例えば同じ30代でも、「初めて起業して相談先を探している人」と「すでに複数の会社を比較している担当者」では、企業に求める安心感や専門性が違います。
可能であれば、次の情報まで共有できると、より具体的に方向性を考えやすくなります。
他社や他ブランドのロゴを参考として集めることは役立ちます。ただし、参考ロゴに似せることが目的にならないよう注意が必要です。
参考を見せるときは、「このロゴの余白感が好き」「文字が読みやすい」「堅すぎない雰囲気がよい」など、どの部分を良いと感じているのかを伝えると、デザイナーが意図を理解しやすくなります。
反対に、「こういう雰囲気は避けたい」という例も有効です。好き嫌いそのものより、その理由を共有することが大切です。
ロゴはWebサイトだけで使うものではありません。名刺、会社案内、封筒、看板、制服、車両、商品、SNSアイコンなど、使用場所によって求められる見え方が変わります。
相談時には、今の時点で分かる範囲で使用予定を伝えてください。
例えば看板で遠くから見る場合、小さな名刺だけを前提にした繊細すぎる表現では使いにくいことがあります。反対にSNSアイコンでは、縮小したときに識別できることが大切です。
ロゴ自体に必要な視認性・識別性・展開性などの条件は、「企業らしさが伝わるロゴとは?覚えやすさ・視認性・展開性から考えるデザインの条件」で詳しく解説しています。
既存ロゴをリニューアルする場合、「古いから新しくしたい」だけでは、どこまで変更すべきか判断しにくくなります。
残す理由がある要素は活かし、現在の事業や将来の方向と合わない部分だけを見直すことで、これまで積み上げた認知を必要以上に捨てずに再設計できます。
相談前に情報を整理することは大切ですが、依頼者側でデザインの答えまで出しておく必要はありません。
| 決めなくてよいこと | 理由 |
|---|---|
| ロゴマークの具体的な形 | 企業情報とコンセプトからデザイナーと検討できる |
| 使用する色を完全に決めること | 希望・既存カラーは共有しつつ、意味や使用環境から提案できる |
| 使う書体 | 企業の印象や可読性、ロゴ全体との関係から設計する |
| 「○○をモチーフにする」と決めること | モチーフありきにせず、何を象徴するべきかから考えられる |
| 完成した理念文・ブランドコピー | 言葉になっていない考えをヒアリングしながら整理できる |
つまり、相談前に必要なのは「デザイン指示書」ではなく、企業や事業を理解するための情報です。
文章としてまとめるのが難しい場合は、すでにある資料をそのまま共有しても構いません。
既存資料に書かれている内容がすべて正しい必要はありません。「今はここを変えたい」という資料でも、現在地を知る手がかりになります。
この10項目が全部埋まっていなくても、ロゴ制作の相談はできます。分からない項目は「まだ整理できていない」と伝えることで、ヒアリング時に一緒に考えるテーマになります。
制作事例:ロゴデザイン制作事例を見る
私たちアメージングデザインでは、完成イメージや具体的なロゴ案が決まっていなくてもご相談いただけます。
事業の背景、強み、大切にしている考え方、届けたい相手、今後目指す方向などを伺いながら、何を企業らしさとして象徴するのかを整理し、ロゴのコンセプトを設計します。
すでにロゴがある場合も、これまでの認知や意味を確認しながら、残す部分・変える部分を整理してリニューアルできます。
「何を伝えればよいか分からない」「自社らしさを説明できない」という段階からでもご相談ください。
選ばれる価値をデザインして
貴社の魅力を見える化・伝わる化しませんか?