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デザインの作り方

2026年10月01日

営業資料のデザインを統一するには?フォント・色・余白・図解の基本ルール

営業資料のデザインを統一するには?フォント・色・余白・図解の基本ルール

複数の営業担当がPowerPointを更新していると、ページごとにフォントや色が違う、写真の大きさがそろわない、グラフの見せ方が毎回変わる、といった状態になりがちです。

こうしたばらつきは、担当者の「センス」の差だけが原因ではありません。多くの場合、資料全体で守るデザインルールが決まっていないことが原因です。

営業資料のデザインを統一するには、1ページずつきれいに作り直すだけでなく、誰が更新しても同じ基準で判断できる仕組みをつくることが大切です。

この記事では、フォント、色、余白、図解、ページの型など、PowerPoint資料に共通ルールをつくるときの考え方を整理していきます。

営業資料がばらつくのは、センスより「ルールがない」ことが原因

長く使っている営業資料では、過去のページをコピーして新しい情報を追加したり、複数部署からページを持ち寄ったりすることがあります。

そのたびに少しずつ見た目が変わり、気づけば一つの資料の中に複数のデザインが混在します。

統一感を出すには、「このフォントを使う」「この色を使う」といった単発の指定ではなく、見出し、本文、図表、写真、余白などの役割をセットで決めることが大切です。

1|まずページの基本レイアウトを決める

最初に、スライド全体の骨格となる位置をそろえます。

タイトルの位置、本文を置く範囲、左右の余白、ページ番号やロゴの位置など、毎ページ共通する要素を決めます。

内容によって写真を大きく見せるページ、表を使うページなど変化は必要ですが、基本の基準線がそろっていると、異なるレイアウトでも一つの資料としてまとまりやすくなります。

2|フォントは「種類」だけでなく役割ごとに統一する

フォントを一種類に決めても、見出しの大きさ、本文の大きさ、太字の使い方がページごとに違えば、資料はそろって見えません。

フォントは、タイトル、見出し、本文、注釈、重要数値など役割ごとにルールを決めます。

  • タイトル:ページの主題がすぐ分かる大きさ・太さ
  • 本文:長文でも読み続けられるサイズと行間
  • 注釈:小さくしすぎず、本文との差が分かる設定
  • 重要数値:強調方法を太字・サイズ・色のどれかに絞る

印刷物として使用する資料では、フォントの可読性や使用条件、印刷時の再現性も確認します。

3|色は「何のために使う色か」を決める

資料を華やかにするために色を増やすと、ページごとに印象が変わり、重要な情報も埋もれやすくなります。

色数を機械的に決めるより、まず「どの役割にどの色を使うか」を決めると整理しやすくなります。

  • ベース:背景や通常テキストなど、資料全体の土台
  • ブランドカラー:企業やサービスらしさを表す見出し・主要要素
  • アクセント:重要数値や注意点など、本当に目立たせたい箇所
  • グラフ・分類色:意味の違いを示す場合のみ追加

コーポレートカラーがある場合でも、すべての要素をその色にする必要はありません。使う場所を決めることで、ブランドらしさと読みやすさを両立しやすくなります。

4|余白と整列に同じ基準をつくる

営業資料の印象を大きく左右するのが、要素同士の間隔と整列です。

見出しと本文の間、図と説明文の間、左右の余白がページごとに違うと、情報が同じでも雑然として見えます。

「見出し下はこの程度空ける」「カード同士の間隔をそろえる」「文章と図の左端を合わせる」など、基準を決めると、関連する情報のまとまりと区切りが自然に伝わります。

5|図解・グラフ・アイコンの見た目と意味をそろえる

図解はページごとにテイストを変えず、線の太さ、角の丸み、矢印、アイコン、色の使い方などをそろえます。

複数の素材サイトから異なるテイストのアイコンを混ぜると、資料全体の印象が不安定になりやすいため注意が必要です。

グラフも、ページごとに色や凡例の位置を変えるのではなく、比較対象や自社データなど同じ意味には同じ色を使うと理解しやすくなります。

6|表紙・章扉・本文・事例など「ページの型」をつくる

すべてのページを同じレイアウトにすると単調になりますが、毎ページ自由に作ると統一しにくくなります。

そこで、用途ごとに数種類のページ型を用意しておくと、追加ページも作りやすくなります。

  • 表紙:資料名・会社名・日付など
  • 章扉:次に何を説明するかを示す
  • 1メッセージ型:結論と補足を見せる
  • 左右分割型:課題と解決、Before/Afterなど
  • 事例型:背景・対応・結果を同じ枠組みで見せる
  • 表・比較型:複数項目を同じ軸で比較する

7|繰り返し使う要素は、デザインルールとして整理する

表紙、見出し、写真の比率、強調色、図表の見せ方など、繰り返し使う要素はデザインルールとして整理しておくと、次回の改訂や追加制作でも同じ印象を引き継ぎやすくなります。

改訂やページ追加が想定される資料では、「どの見せ方を基準にするか」を制作側と共有できる状態にしておくと安心です。

8|Webサイトや会社案内など、企業全体の印象とも合わせる

営業資料だけが企業サイトや会社案内と大きく違う印象だと、相手は同じ会社の情報として受け取りにくくなります。

ロゴ、色、写真のトーン、図版の雰囲気、言葉遣いなど、既存のブランド表現と矛盾していないか確認します。

すべてを同じデザインにする必要はありません。媒体ごとの役割に合わせながら、「この会社らしい」と感じる共通要素を残すことが大切です。

媒体をまたいだ統一感については、「チラシ→WEB→SNSの一貫性で反応は変わる?統一感を出す設計のコツ」も参考になります。

営業資料デザインの統一チェックリスト

  • タイトル・本文・注釈のフォントルールが決まっている
  • 見出し位置と基本の余白がそろっている
  • 色を使う役割が決まっている
  • 重要情報の強調方法が統一されている
  • 図解・アイコンのテイストがそろっている
  • グラフで同じ意味に同じ色を使っている
  • 用途別のページ型が整理されている
  • ページ追加・改訂時に引き継ぐデザインルールが整理されている
  • Webサイト・会社案内など企業全体のブランドと大きくずれていない

社内でデザインの共通言語を持つ考え方については、「チームで取り組む『伝わる』仕組みづくり。社内でデザインの共通言語を持つメリット」も補助記事としてご覧いただけます。

既存資料を活かしながら、デザインルールをつくる方法もある

営業資料の統一は、すべてを一から作り直す方法だけではありません。

現在のPowerPoint資料から、残したい要素とばらついている要素を整理し、基準となる数ページのデザインをIllustrator上で定めたうえで、全体へ展開する方法もあります。

私たちアメージングデザインでは、既存のPowerPoint・Word等を元資料として確認し、情報の優先順位やレイアウトを整理したうえで、Illustratorで資料全体をデザインします。

納品は印刷に使用できる完全入稿データを基本とし、PowerPoint・Word形式の編集テンプレートとして納品するサービスではありません。

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