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小学生向け職業体験イベントで講師
先日、区役所庁舎ホールで行われた「子どもの職業体験イベント」で
デザイナーとして講師出場させていただきました。
子どもたちにデザインの仕事をお話し、
実際に絵を描いてもらい、目の前でデザインし、
その場でステッカーに印刷してプレゼント。
いつものことながら、子どもたちの発想力や感性には驚かされる中、
1つのエピソードがありました。
デザイナーのお仕事説明の後、子どもたちが夢中で絵を描き始める中、
5年生くらいの女の子が、ずっとクレヨンも持たずにポツン…
僕は「難しいよね~、例えばこれを描いて誰に喜んでもらいたい??」
「好きな動物はいる?」
「どんな色が好き??」
など何度か声をかけたけれど、
ニコッとするだけで描く気配がない。
自分の説明の仕方が悪かったのかな。
つまらないのかな。
そんな事を頭に過ぎらせながら残り5分、
他の子たちがどんどん「できたー!」と言う中、その女の子がクレヨンを持った姿が視界に入った。
僕は他の子たちの対応をしていると最後に、その子が絵を持って来た。
最高に素敵な絵だった。
余白をきれいに残した紙面の中央に草花と線路が一列にデザインされていて、
そこに赤い汽車が静かな音でカタンコトンと走っている。
この線も構図も自分には描けない。
素直に感動してしまった・・・。
声なんて掛けちゃだめだったでしょ。と自分に反省しながら、
なんか清々しい気分になりました。
「やっぱ、子どもの感性ってすげ~!!」って
心の中でニヤついちゃいました。
また、今回も貴重な経験や感動を
子どもたちにさせてもらってしまった。
おとなは本当、大したことできないよね・・・。