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「デザインは後回し」で失敗するプロジェクトの共通点とは?
目次
「デザインは仕上げ」ではうまくいかない時代
「まずは商品やサービスを形にして、それからデザインを考えよう」。
そんなふうに進めてきたプロジェクトで、なかなか成果が出ず、もどかしい思いをしたことはありませんか?
現代の消費者は、情報があふれる中で瞬時に選択肢を見極めています。つまり、「最初の印象」や「分かりやすさ」、「共感のしやすさ」が購入や問い合わせの大きな決め手になっているのです。
こうした状況下で「デザインは後から整えればいい」という考え方では、ユーザーの心を動かすことはできません。むしろ、初期段階から「伝え方」を組み込んだ設計が欠かせないのです。
本記事では、「デザインを後回しにしたことで失敗してしまうプロジェクトの共通点」と、「成果を出すための正しい設計の考え方」について詳しく解説します。
失敗するプロジェクトの特徴① 伝えたい情報が整理されていない
私たちが関わる多くのプロジェクトで見られるのが、「そもそも何を伝えたいのかが曖昧」という状態です。
「商品の強みは?」と聞いても、「全部です」と答えられる。
「誰に届けたい?」と尋ねても、「できれば全員に」と返ってくる。
これは一見前向きに聞こえますが、ユーザーの視点で見れば「結局、自分には関係ない」と感じさせてしまう原因になります。
デザインは、伝えるべき情報の優先順位や構造が明確であってこそ効果を発揮します。整理されていない情報を“見栄えよく”並べるだけでは、かえって伝わりづらくなってしまうのです。
失敗するプロジェクトの特徴② ユーザー視点ではなく、作り手視点
プロジェクトが進行していくと、どうしても内部事情や担当者の思いが前面に出がちになります。
しかし、実際にサービスを受け取るのはユーザーです。
「これを知ってほしい」ではなく、「相手は何に困っていて、どんな情報を欲しがっているか」を基準に組み立てる必要があります。
この視点が抜けたままデザインを後から追加しても、形だけの“見せ方”になってしまい、本質的な訴求にはなりません。
失敗するプロジェクトの特徴③ 時間と予算が残っていない
「とりあえず中身を完成させてからデザインしよう」と考えると、制作の最終段階で時間も予算も足りなくなりがちです。
結果、簡易的なデザインになったり、急ぎで形だけ整えたりして、ユーザーに伝わる力が著しく弱くなってしまいます。
本来であれば、もっと早い段階で「どう伝えるか」まで含めて戦略的に設計しておくべきなのです。
成果が出るプロジェクトは「デザインから逆算している」
成功するプロジェクトは、共通して「伝え方」から逆算して全体を設計しています。
たとえば、
- ターゲットは誰か
- どんなシーンでこの商品・サービスに出会うのか
- そのとき、どんな第一印象を与えるべきか
- 興味を持った後に、どんな行動を促すのか
このように、一連の流れを視覚的にも構造的にも設計し、デザインを戦略に組み込んでいます。
デザインは単なる“見た目”ではなく、ユーザーを動かすコミュニケーション設計の要です。初期段階から取り組むことで、最終的な成果に直結することが少なくありません。
「何を、どう伝えるか」を最初に考える
もし今、デザインを「プロジェクトの終盤で考えるもの」と捉えているとしたら、それは本来のあり方ではありません。
・誰に向けて、どんな価値を届けたいのか
・どのような印象を与えたいのか
・どの行動を起こしてもらいたいのか
これらを最初から考え、全体の設計に落とし込むことで、無駄のない、成果につながるアウトプットが可能になります。
まとめ:最初にデザインを考えると、すべてがうまく回り出す
プロジェクトにおいて、「何を伝えるか」「誰に届けるか」「どんな行動を促すか」は、成果に直結する重要な要素です。
そして、それらを正しく形にするには、「デザイン=伝える仕組み」が欠かせません。
私たちアメージングデザインでは、こうした伝達設計を初期段階から共に行い、表現や構成、動線まで一貫した戦略を提供しています。
もし、「これから新しいサービスや商品を立ち上げる」「プロジェクトの成果が出ない」と感じている場合は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
「伝え方の設計」から考えるデザインで、成果を上げてみませんか?